古伊万里 鍋島の魅力 ― 2020-02-22
門司の出光美術館で開催中の
「古伊万里 鍋島の魅力」展に行ってきました。
古伊万里の人気は日本中からヨーロッパの王侯貴族たちも虜にしたそうで
日本から輸出された絵皿と、それを模倣して書かれた絵皿が並べて展示してありました。
北宋の政治家/司馬光の幼い頃のエピソードを書いた絵皿です。
甕の中に落ちた子供を引き上げようとするものの
なかなか思うように引き上げられないところ、司馬光が石でその甕を割って子供を助けた
というもの。
これが、ヨーロッパで真似て書かれたものは、割れて溢れた水が蛸の足のようになっていて
石を投げた姿も、そうには見えないものになってました。
作品を模倣するということは、本質や意味まで伝えるのは難しく、抜け落ちるものですね。
絵皿で見る伝言ゲームのような作品。とても面白いものでした。
よく残って(残して)いたなと思います。
焼き物に造詣の深い方は、もっと楽しめる展示会だと思います。
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